「そろそろ実家じまいを」と考え始めたものの、遠方に住んでいると、片付けも建物の確認も、思うように進められないと感じている方もいるのではないでしょうか。老朽木造の実家は、放置している間にも劣化が進むため、遠方からの実家じまいには特有の難しさがあります。
今回は、実家じまい・生前整理を検討し始めた今、遠方から老朽木造の実家をどう見極め、どう判断していくかを、データを交えてお伝えします。
一度にすべてを片付けようとする必要はありません。まずは、遠方からでも進められることと、現地でしかできないことを分けて考えるところから始めても十分です。
遠方で実家じまいを考え始めたとき、まず立ちはだかる壁
「片付けようにも、頻繁に通える距離じゃない」
実家じまいは、遺品整理から建物の処分まで、多くの作業を伴います。近くに住んでいれば少しずつ進められることも、遠方だとまとまった時間を確保しなければならず、着手そのものが遅れがちになります。
老朽木造の建物は、この「なかなか着手できない」間にも劣化が進みます。締切のないテーマだからこそ、遠方という制約を前提に、現実的な進め方を最初に考えておくことが重要です。
「すべて自分で確認しなければ」と思い込むと、遠方であることがそのまま行動できない理由になってしまいます。専門業者に任せられる部分を早めに切り分けることが、実家じまいを前に進める鍵になります。
他の人はどうしているか
「遠方から実家じまいを進めている人が、他にもいるんだと分かった」
国土交通省の調査で、所有者の住まいから空き家までの距離をたずねた結果です。
| 所有者の住まいから空き家までの距離 | 割合 |
|---|---|
| 車・電車で1時間超 | 約23% |
| 車・電車で3時間超 | 約10% |
※出典:国土交通省「令和6年空き家所有者実態調査」結果のポイント
移動に1時間以上かかる所有者は4戸に1戸近くにのぼり、遠方からの実家じまいに取り組んでいる方は、決して少数派ではありません。
似たケースとして、遠方から老朽化した実家を手放したケースをまとめた事例(【築30年・遠方管理】静岡市の空き家を売るには?売却相場・補助金・手放し方を解説)も、判断の参考になります。
こうした事例では、遺品整理業者に片付けを依頼しつつ、建物そのものは査定・売却の相談を並行して進めていたことが目立ちます。すべてを自分でやろうとせず、専門業者に任せられる部分を切り分けているのが特徴です。
老朽木造を、遠方での実家じまいの中で先送りにするリスク
「片付けが終わらないうちは、建物のことまで考えられない」
「片付けが終わってから建物のことを考える」という順序にこだわると、遠方の場合は特に、実家じまい全体が長期化しやすくなります。その間にも老朽木造の建物は傷み続け、修繕や解体にかかる費用が増えていく可能性があります。
片付けと建物の判断は、必ずしも順番にこなす必要はありません。遠方からでも、査定の依頼や業者への相談は片付けと並行して進められます。
特に老朽木造の場合、雨漏りやシロアリなどの被害は外からは分かりにくく、遺品整理のために家の中に入って初めて気づくこともあります。片付け業者と情報を共有しておけば、こうした異変にも早く気づける可能性があります。
実家じまいの中で売却を考えるメリット・デメリット
「並行して進めた方が、結局は早く終わるのかもしれない」
実家じまいの中で売却を考えるメリット
- 片付けと査定を並行させれば、実家じまい全体の期間を短縮できる
- 専門業者に任せる部分を増やせば、帰省の回数を減らせる
- 建物がまだ維持できる状態のうちに、判断材料を集められる
- 締切がないため、自分のペースで進められる
実家じまいの中で売却を考えるデメリット
- 複数の業者とのやり取りを並行すると、管理が煩雑になりやすい
- 現地確認が必要な場面では、結局スケジュール調整が必要になる
- 締切がない分、後回しにしてしまうこともある
- 遠方だと、業者選びの比較検討がしづらいことがある
今後の選択肢
「遠方からでも、効率よく進める方法を知りたい」
遠方に住みながらでも、老朽木造の実家について選べる道はいくつかあります。
- 遺品整理業者に、片付けの見積もりを依頼する
- 並行して、現状のままでの査定額を確認する
- 空き家管理サービスを利用し、片付けが終わるまでの管理を任せる
- 解体費用と現状のままでの売却額を比較する
遺品整理業者と不動産会社、両方に早めに連絡しておくことが、遠方からの実家じまいを効率化する鍵です。それぞれの見積もりが揃った段階で、まとめて比較検討することができます。
お住まいの地域によっては、都道府県別の相談窓口も参考になります。(兵庫県の空き家売却相談窓口など)
今後の具体的なアクション
「まずは、進め方の順番を整理したい」
老朽木造の実家について、遠方からでも実家じまいと合わせて今できることがあります。
- 遺品整理業者に、片付けの見積もりを依頼する
- 現状のままでの売却査定額を確認する
- 空き家管理サービスの利用を検討する
- 片付けと建物の判断、それぞれのスケジュールを整理する
- 一人で抱え込まず、不動産会社や整理業者に早めに相談する
老朽化
ボロボロで倒壊寸前の家でも、現状のまま解体せず売却可能です。
事前の解体費用を自腹で払う必要はありません。現状のまま引き取ってくれる専門業者が存在します。
- 業者が買い取った後に一括解体するため、個人で動くより安く収まる
- 柱や基礎が無事なら、リフォームして再販するルートがある
- 更地にして「新築用の土地」として販売する土地需要が高い
- 自力で解体すると、高額な解体費用(数百万円)の持ち出しが発生する
- 解体して更地にすると、固定資産税の減税優遇がなくなり税金が最大6倍に
- 放置しすぎると、行政から強制解体され費用を全額一括請求されるリスクあり
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実家のことは、これからも節目ごとに向き合うことになります
一周忌が終わっても、実家の問題がなくなるわけではありません。多くの方が、次のような節目でまた実家のことを考えることになります。
法要以外にも、こんな機会に実家のことを思い出す方が多いようです
建物の状態や権利関係など、ここで触れきれなかった悩みについては、
あなたの状況から探すのページでも詳しく整理しています。
まとめ
「順番にこだわらなければ、遠方からでも進められる」
遠方からの実家じまいは、片付けと建物の判断を並行して進めることで、想像より効率よく進められます。今日結論を出す必要はありませんが、専門業者への相談を早めに始めておくことが、実家じまい全体を前に進める一歩になります。動くなら、今日が一番損の少ない日です。
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同じような状況の方が、どんな基準で相談先を選んでいるか。放置するリスクと合わせて整理したページです。







