大雪の予報が出るたびに、「あの私道、誰が除雪するんだろう」と気になる方もいるのではないでしょうか。私道にしか接していない実家は、台風や大雪のシーズンになると、建物本体だけでなく私道部分の管理も同時に問題になります。
今回は、台風・大雪シーズンの前後という節目に、私道のみの実家をどう見極め、どう判断していくかを、データを交えてお伝えします。
私道の管理をすべて一人で背負う必要はありません。まずは、私道の権利関係と、除雪・排水の責任がどこにあるのかを確認するところから始めても十分です。
台風・大雪シーズンに、私道の管理責任が気になるとき
「誰も住んでいないのに、私道の除雪はどうすればいいんだろう」
私道には、所有者本人の単独所有、複数の関係者による共有などさまざまな形態があり、除雪や排水設備の維持管理の責任も、その形態によって変わってきます。実家に誰も住んでいない状態で大雪や台風のシーズンを迎えると、「除雪しないと近隣に迷惑がかかるのでは」という不安が生まれやすくなります。
この不安を解消する第一歩は、私道の権利関係と管理責任の所在を、正確に把握することです。シーズン前の今こそ、確認しておく良いタイミングです。
特に大雪地域では、私道の除雪を怠ると、緊急車両が通れないなど、より深刻な事態につながる可能性もあります。「誰も住んでいないから関係ない」では済まされない場面が、私道のみの実家には起こり得ることを意識しておく必要があります。
他の人はどうしているか
「私道の管理で悩んでいるのは、うちだけじゃないんだ」
国土交通省の調査で、空き家の賃貸・売却を考えるうえでの課題をたずねた結果です(複数回答)。
| 賃貸・売却を考えるうえでの課題 | 割合 |
|---|---|
| 住宅の傷み | 約41% |
| 借り手・買い手の少なさ | 約38% |
※出典:国土交通省「令和6年空き家所有者実態調査」結果のポイント
「借り手・買い手の少なさ」を課題に挙げる所有者は約4割にのぼり、私道のみに接する物件のような条件面の制約がある場合、この課題がより強く表れやすいと考えられます。
似たケースとして、条件の難しい実家をどう手放したかをまとめた事例(【築40年・老朽化】尼崎市の空き家を売るには?売却相場・補助金・手放し方を解説)も、判断の参考になります。
こうした事例では、私道の管理規約や過去の除雪分担の経緯を、司法書士に確認してから売却を進めていたことが目立ちます。管理責任の所在を明確にしておくことが、買い手への説明をスムーズにする材料になっているようです。
私道のみの実家を放置するリスク
「除雪しないでいたら、近所から苦情が来るかもしれない」
私道の管理を放置すると、大雪の際に除雪が行われず、近隣住民の通行に支障が出る可能性があります。台風時には、私道の排水設備が詰まっていると、周辺への浸水被害につながることもあります。
また、私道の共有者にも相続が発生していれば、管理責任の所在がさらに分かりにくくなっていきます。誰が対応すべきかが曖昧なまま放置期間が長引くほど、近隣トラブルに発展するリスクも高まります。
台風・大雪シーズン前後のタイミングで売却を考えるメリット・デメリット
「私道のことも含めて、今のうちに整理しておきたい」
台風・大雪シーズン前後のタイミングで売却を考えるメリット
- シーズン前に確認すれば、除雪・排水の責任範囲を明確にできる
- 私道関連のトラブル解決に慣れた専門家に、早めに相談できる
- 近隣とのトラブルを未然に防ぐ行動として、理解を得やすい
- 権利関係が整理された状態で、売却の話も進めやすくなる
台風・大雪シーズン前後のタイミングで売却を考えるデメリット
- 私道の共有者が多い場合、責任範囲の確認に時間がかかることがある
- シーズン直前は業者への相談が集中し、対応が遅れる場合がある
- 権利関係の調査に、司法書士等への費用がかかることがある
- 共有者と連絡が取れない場合、対応がさらに長引くことがある
今後の選択肢
「私道の管理責任を、明確にする方法を知りたい」
私道のみに接する実家についても、選べる道はいくつかあります。
- 司法書士等に、私道の権利関係と管理責任を確認してもらう
- 近隣の除雪業者に、シーズン中だけの依頼が可能か相談する
- 私道が絡む物件の取り扱い実績がある不動産会社に相談する
- まずは現状のままでの査定額を確認し、判断材料にする
近隣の除雪業者にシーズンだけの依頼をするという選択肢は、売却の判断を待つ間の応急策として有効です。管理責任を放置せず、まず目の前のリスクに対応しながら、並行して今後の方針を検討することができます。
お住まいの地域によっては、都道府県別の相談窓口も参考になります。(広島県の空き家売却相談窓口など)
今後の具体的なアクション
「まずは私道の責任範囲を、はっきりさせたい」
私道のみの実家について、シーズン前にできることがあります。
- 登記簿や公図で、私道部分の所有・共有状況を確認する
- 除雪・排水設備の管理責任が誰にあるか、司法書士等に確認する
- 近隣の除雪業者への依頼が可能か相談しておく
- 私道物件の取り扱い実績がある業者に査定を依頼する
- 一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談する
借地権・底地
地主との交渉をスキップして、そのまま売却可能です。
借地権(家だけ)や底地(土地だけ)は一般売却が非常に困難ですが、専門業者であれば地主との面倒な話し合いをすべて代行し、現状のまま買い取れます。
- 専門業者が地主(または借地人)と直接交渉し、権利を一つにまとめて価値を高められる
- 本来必要な「名義書換承諾料」や「建て替え承諾料」の調整もすべて業者が負担・解決
- 地主との人間関係が冷え切っている・連絡が取れない状態でも、現状のまま決済可能
- 第三者への売却には地主の承諾が必須。無断譲渡すると契約解除される
- 一般的な仲介会社は地主交渉を嫌がり、相談しても断られるケースが非常に多い
- 建物の老朽化で放置すると、地主から高額な「更地返還・解体費用」を迫られる恐れも
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実家のことは、これからも節目ごとに向き合うことになります
一周忌が終わっても、実家の問題がなくなるわけではありません。多くの方が、次のような節目でまた実家のことを考えることになります。
法要以外にも、こんな機会に実家のことを思い出す方が多いようです
建物の状態や権利関係など、ここで触れきれなかった悩みについては、
あなたの状況から探すのページでも詳しく整理しています。
まとめ
「責任の所在さえ分かれば、対応の道が見えてくる」
私道のみに接する実家は、除雪や排水の管理責任を明確にすることが、シーズンの不安を減らす第一歩です。台風・大雪シーズン中に結論を出す必要はありませんが、専門家に相談し、責任の所在と今後の方針を整理しておくことが、次の判断につながる一歩になります。動くなら、今日が一番損の少ない日です。
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同じような状況の方が、どんな基準で相談先を選んでいるか。放置するリスクと合わせて整理したページです。





